マカの効果
マカはその豊富に含む栄養素がゆえに、さまざまな健康・美容効果が期待できます。
・疲労回復
マカには、疲労回復につながるビタミンB1とアミノ酸が含まれています。
エネルギーを生み出すとき人間の体には乳酸が発生します。
この乳酸が溜まると疲れやすくなり、体が酸性になっていきます。
この乳酸を燃やすエネルギーとしてビタミンB1が働きます。
また、筋肉の疲労や脳の疲労に、バリン、ロイシン、イソロイシン、アルギニンの4種類のアミノ酸が活躍してくれます。
運動前にアミノ酸を取ると、エネルギーとして燃やされた食物等は乳酸として体内に残らなくなります。
また激しい運動によって傷ついた筋肉を修復する働きもあります。
さらには肝臓でアンモニアを尿素として排出するサイクルを早めて、アンモニアが引き起こす精神的な疲労、倦怠感、だるさを取り除いてくれます。
・精力増強
マカに含まれるセックスミネラルとも呼ばれる亜鉛は、新しい細胞を作るときに欠かせない栄養素で、精子の生成を助けます。
セレンは、体内の生殖器に集まって性機能を維持し、精子の運動率を活性化させます。
アルカロイドとデキストリンは陰茎動脈の血流を活発化させるので正常な勃起を望めます。
アルギニン酸はアミノ酸の父とも呼ばれ、精子の80%はこのアルギニン酸で構成されていると言われています。
また、ステロールは精子の増量を促進します。
マカは、このような有効成分を豊富に含んでいるため、「天然のバイアグラ」と呼ばれています。
しかしバイアグラと違い、マカは副作用がまったくないため、安心して摂ることができます。
・不妊
前述のように男性の生殖能力を高めることはもちろん、マカは女性の受精能力も高めてくれます。
マカには「アミノ酸の母」とよばれるリジンが大量に含まれています。
リジンは女性のホルモンバランスを整え、生殖機能を活性化し、受胎を整える働きがあり、妊娠しやすいからだをつくるといわれています。
不妊は女性側に問題がある様に思われていますが、男性側の問題である場合もあります。
ですから、不妊でお悩みの場合には、お互いマカを飲み続けてみるのがいいでしょう。
・生理不順・生理痛
生理不順やひどい生理痛は、ストレスなどからくるホルモンバランスの乱れが一つの原因です。
マカの豊富なアミノ酸やミネラルは、体内のホルモンバランスを調整し、正常に戻してくれます。
それにともなって、生理も正常なサイクルになり、生理痛も軽減します。
・更年期障害
更年期障害とは、更年期に起こる、動悸、血圧変動、腹痛、微熱、ほてり、のぼせ、多汗、頭痛、めまい、耳鳴り、肩こり、不眠、疲労感、口の渇き、のどのつかえ、息切れ、下痢、便秘、腰痛、しびれ、知覚過敏、関節痛、筋肉痛、性交痛、生理不順、情緒不安定、不安感、イライラ、抑うつ気分などの、様々な不定愁訴のことです。
更年期障害は、女性ホルモンの分泌の減少が原因です。
卵巣から分泌される女性ホルモンは、20~30歳前半に最も多くなります。
30歳後半から徐々に分泌量が減り始め、40歳代後半からはその減り方も大きくなり、閉経に至ります。
ホルモン分泌の急激な変化で起こる障害なので、閉経し体が慣れれば自然に完治します。
マカに含まれるカルシウムやサポニンは、ホルモンの分泌を安定化させる事で症状を改善します。
ビタミンB群やアミノ酸の疲労回復効果も相乗効果となり、更年期障害の緩和に繋がります。
・ダイエット
マカはダイエットの補助にもなります。
マカに含まれるアミノ酸であるアルギニン・リジン・グルタミンは、成長ホルモンを刺激し、体脂肪を分解し血液中に遊離脂肪酸として放出するのを促すことで、脂肪を肝臓や筋肉で燃焼されやすくします。
マカに含まれるアミノ酸のヒスチジンから作られるヒスタミンが、交感神経を活性化して脂肪を燃焼させることを促します。
血液に放出された脂肪分を燃焼する細胞まで運ぶのがカルニチンですが、カルニチンは、マカに含まれるアミノ酸のメチオニンとリジンから作られます。
カルニチンで運ばれた脂肪分は、エネルギーをつくり出すクエン酸サイクルに取り込まれます。
マカに含まれる、アラニンやアスパラギン酸は、クエン酸サイクルの大切な構成物であるオキサロ酢酸へと変換されることで、クエン酸サイクルが円滑に行われ、脂肪の燃焼が促進されます。
・美肌
マカには美肌効果が得られる成分が多く含まれています。
アルギニンは成長ホルモンの分泌を促進するアミノ酸で、肌のターンオーバーを活性化します。
成長ホルモンは若返りホルモンと言われ、細胞の新陳代謝を活発にします。
ビタミンEも、ホルモンの生成にかかわるので、美肌に必要な栄養素です。
ビタミンB6は、皮膚を強くして感染症を予防します。
アントシアニンやスレオニン、ロイシン、アスパラギン酸、アルギニンなどは、お肌の再生に重要な働きをする肝臓の機能向上に関わる成分です。
メチオニンには抗酸化作用があり、ヒステジンには紫外線の害を防ぐ作用があります。
まだまだ挙げればきりがないほど、マカには美肌によい成分が含まれています。
・冷え性
冷え性になってしまう原因は、血行の問題ではありますが、人間の体内のバランスをとっている自律神経の問題でもあります。
自律神経とは人間の体内のバランスを整えている神経のことで、自分の意思では動かせない…例えば心臓を動かすのは自律神経が働いています。
血管の収縮と拡張の指示を与えているのも自律神経です。
特に女性はホルモンのバランスが乱れることによって自律神経も乱し、冷え性になる事が多いのです。
マカに含まれているアルギニンというアミノ酸は、ホルモンのバランスを整える役割をしています。
ホルモンバランスが整うと血液の循環も良くなります。
マカを飲むことによって冷え性が改善した例は多いのです。
・肩こり
マカにはアスパラギン酸が多く含まれており、炭水化物をエネルギーに変え体内の老廃物の処理、肝機能の促進、疲労回復といった効果もあると言われ、肩こりにも効果的な成分です。
マカに含まれるカリウムとマグネシウムも疲労回復に効果的であり、肩こりを改善させる大切な栄養成分です。
血行が悪いことは、肩こりに悩まされる原因の一つです。
マカに含まれるビタミンEは、末梢の血管を拡張させて血液の流れを良くする働きがあります。
また、赤血球は毛細血管でも流れるように、細長くなったりと形を変えて血管内をスムーズに循環しています(変形能力)。
ビタミンEは、赤血球の変形能力を維持させるために必要な成分で、ビタミンEが不足している人は、赤血球の変形能力が低下していると言われています。
・眼精疲労
マカに含まれるアントシアニンは、目の網膜にある、ロドプシンの再合成を助ける働きがあります。
ロドプシンは、光の刺激を受けたとき脳に信号を的確に伝えてイメージを映像化します。
ところが、強い光を受けたり、長時間目を酷使したりすることによって、ロドプシンは分解され減少することで眼の疲れを感じるのです。
・貧血予防
女性の場合、月経があるために血液が不足しがちになり貧血になりやすいです。
マカに含まれているビタミンB12、鉄分、銅は貧血予防に役立ちます。
ビタミンB12は、赤血球の合成に関与するため、貧血を改善します。
全身に酸素を運搬するヘモグロビンは、鉄を含むヘムという赤い色素と、グロビンというタンパク質からできている複合タンパク質です。
ヘムは鉄と結合している事により、酸素と結合し運搬する事ができるので、鉄不足は酸素不足を引き起こします。
銅は、ヘモグロビンの合成を促進し、鉄分がヘモグロビンにとり込まれるのを助けます。